ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリール Review: 船釣りの新たなスタンダードか?徹底実釣インプレッション

船からの釣り、特にタチウオやマダイ、イサキといった魚種を狙う上で、最も重要と言っても過言ではないのが「タナ」、つまり魚がいる水深を正確に把握することです。これまで私たちは、船長のアナウンスを頼りに、ラインの色分けで大まかな水深を測ってきました。しかし、潮の流れが速い状況や、魚の反応が特定の狭いレンジに集中している時、「あと1メートル」「いや、50センチ」という微妙な調整が釣果を大きく左右します。このわずかなズレが、隣の釣り人との差を生み出すのです。このもどかしい経験は、船釣り師なら誰もが一度は味わったことがあるでしょう。そんなフラストレーションを解消し、誰でも正確なタナ取りを可能にするために開発されたのが、ICカウンター付きのベイトリールです。今回はその中でも、コストパフォーマンスと実用性で注目を集めるダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールを徹底的にレビューします。我々が実際にフィールドで使い込み、その真価に迫りました。このリールがもたらす釣りの進化をぜひご覧ください。

ダイワ(DAIWA) カウンター付きベイトリール LIGHT GAME(ライトゲーム) X IC 150L-DH
  • ICカウンター搭載で軽量&コンパクトな手巻きリール。幅広いライトゲームに対応できる汎用モデル。アルミフレームだからパワフルな巻上げが可...
  • 【ギア比】:6.3【巻取り長さ(cm/ハンドル1回転)】:69

カウンター付きリール購入前に知っておくべき必須事項

リールは単なる釣具ではありません。特にカウンター付きベイトリールは、水中の見えない世界を可視化し、戦略的な釣りを展開するための重要なソリューションです。これまで勘と経験に頼っていたタナ取りをデジタル表示で正確に行えるため、初心者でもベテランと同じ土俵で戦うことが可能になります。また、ヒットした水深を正確に記憶し、次の一投で再現性高く同じポイントを攻められるため、時合を逃さず効率的に釣果を伸ばすことができるのが最大のメリットです。

このタイプのリールの理想的なユーザーは、タチウオ、タイラバ、イカメタル、アジ、イサキなど、特定の水深(タナ)を狙う船釣りをこれから始める方、またはすでに始めているが、より正確な釣りで釣果を伸ばしたいと考えている方です。一方で、投げ釣りがメインの方や、カウンター機能を必要としないバスフィッシングなどには不向きかもしれません。そういった方々は、それぞれの釣りに特化した別のリールを検討するべきでしょう。

投資する前に、これらの重要なポイントを詳細に検討してください:

  • サイズと重量: 船釣りでは一日中タックルを手に持って誘い続けることも少なくありません。リールの自重は疲労に直結します。ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールの自重230gは、このクラスのカウンター付きリールとしては軽量な部類に入り、長時間の釣りでも集中力を維持しやすいでしょう。
  • 糸巻量と性能: 狙う水深や魚種によって必要なラインの長さは変わります。PE1号-400m、1.5号-250m、2号-200mというスペックは、湾内のライトゲームから少し深場のタチウオやタイラバまで幅広く対応可能です。ギア比6.3、巻き取り長69cmは、巻き上げのパワーと回収スピードのバランスが取れた、まさに万能な設定です。
  • 素材と耐久性: このリールの心臓部であるフレームには、高剛性のアルミが採用されています。樹脂製フレームに比べ、負荷がかかった際のたわみが少なく、巻き上げパワーをロスなく伝達できます。これにより、不意の大物とのファイトでも安心してやり取りができる耐久性を確保しています。その堅牢な作りをぜひご確認ください。
  • 操作性とメンテナンス: ICカウンターの操作が複雑では意味がありません。このモデルは直感的な操作が可能で、糸の入力も簡単です。また、海水での使用が前提となるため、使用後の水洗いは必須です。基本的なメンテナンスを怠らなければ、長く性能を維持することができます。

これらの要素を総合的に判断することで、あなたにとって最適な一台を見つけることができるはずです。それでは、ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールがこれらの条件をいかに満たしているか、詳しく見ていきましょう。

ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールは非常に優れた選択肢ですが、市場には他にも魅力的なリールが存在します。ご自身の予算や釣りのスタイルに最適なモデルを見つけるために、幅広い選択肢を比較検討することをお勧めします。私たちの包括的なガイドで、現在市場で最高のモデルをチェックしてみてください。

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開封の儀と第一印象:手にした瞬間に伝わる剛性感と実用性

箱からダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールを取り出した最初の印象は、「コンパクトでありながら、しっかりとした剛性感がある」というものでした。シルバーを基調としたデザインは、派手さはありませんが、実用性を重視した飽きのこないルックスです。手に取ると、230gという重量が絶妙なバランスで、軽すぎず、重すぎず、タックルにセットした際の安定感が期待できます。特に目を引くのは100mmのロングダブルハンドルです。EVA製の大型ノブは握りやすく、力を込めた巻き上げでも滑りにくそうで、実釣でのアドバンテージを予感させます。ICカウンターの液晶画面はクリアで見やすく、日中の船上でも視認性に問題はなさそうです。各部の作り込みも丁寧で、この価格帯のリールとしては非常に高い質感を持っていると感じました。その洗練されたデザインと機能性を、ぜひご自身の目でお確かめください。

長所

  • 高剛性アルミフレームによるパワフルな巻き上げ
  • 初心者にも扱いやすい、バックラッシュしにくいブレーキ設定
  • 幅広い魚種に対応できる十分な糸巻量 (PE2号-200m)
  • 視認性が高く操作が簡単なICカウンター

短所

  • ドラグサウンド(ドラグクリック)機能がない
  • 使用状況によってカウンターに誤差が生じる可能性がある

実釣インプレッション:ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールの真価を問う

リールの真価は、スペック表だけでは分かりません。実際に船に持ち込み、魚と対峙して初めて見えてくるものがあります。我々は今回、東京湾のタチウオと相模湾のアジ・イサキのリレー船にダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールを持ち込み、その性能を徹底的にテストしました。数日間にわたる釣行で明らかになった、このリールの核心に迫ります。

ICカウンターの精度と実用性:釣果を左右する「見える」アドバンテージ

このリールの最大の武器は、何と言ってもICカウンターです。船長の「はい、底から10mまで探って」という指示に対し、これまではラインの色でおおよその見当をつけるしかありませんでした。しかし、このリールなら液晶画面を見るだけで、誰でも正確に「10.0m」で仕掛けを止めることができます。この正確性がもたらすアドバンテージは絶大です。実際にタチウオ釣りでは、アタリが集中するレンジが「水深55mから52mの間」という非常にシビアな状況がありました。私たちはカウンター表示を頼りに、その3mの幅を10cm刻みで丁寧に探ることで、周りが沈黙する中でもコンスタントにアタリを出し続けることができました。これは、勘に頼る釣りでは決して真似できない芸当です。

セットアップも非常に簡単で、説明書に従ってPEラインの号数と長さを入力すれば、すぐに使用できます。ただし、一部のユーザーからは「カウンターが誤作動することがある」との声も上がっています。我々のテストでは大きな問題は発生しませんでしたが、PEラインをスプールに巻く際のテンションが緩かったり、高切れなどでラインの長さが変わった場合には、再設定が必要になる可能性があります。特に、スペックを超える太いライン(例:PE3号)を無理に巻くと、ライン放出のバランスが崩れ、バックラッシュやカウンター誤差の原因になりやすいと感じました。メーカー推奨のPE1号~2号の範囲で使用することが、このリールの性能を最大限に引き出す秘訣と言えるでしょう。この高精度カウンターがもたらす釣果への貢献度を体験してください。

アルミフレームがもたらす剛性感とパワフルな巻き上げ性能

ライトゲームとはいえ、時にはメータークラスのタチウオや、良型のマダイといった想定外の大物がヒットすることもあります。そんな時、リールの剛性が釣果を左右します。ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールは、ボディのメインフレームにアルミを採用しています。これにより、負荷がかかった際のリールのたわみや歪みが最小限に抑えられ、アングラーの巻き上げる力をロスなくスプールへと伝達します。今回の釣行でも、指5本クラスのドラゴンタチウオがヒットしましたが、リールが負ける感覚は一切ありませんでした。100mmのロングダブルハンドルが生み出すトルクと、アルミフレームの剛性が相まって、力強い相手にもグイグイと寄せることができました。最大ドラグ力5kgというスペックは、このクラスのリールとしては標準的ですが、粘りのあるスムーズな滑り出しで、不意の突っ込みにもラインブレイクを防ぎながら対応してくれます。

このパワフルな巻き上げ性能は、深場からの回収時にもその恩恵を感じられます。水深70m、80mから重いオモリを回収する際も、安定した巻き心地で疲労感が少ないのです。一日を通して快適に釣りを続ける上で、この剛性感とパワーは非常に重要な要素です。価格を考えれば、この巻き上げ性能は驚異的と言えるでしょう。大物とのファイトでも安心できる、そのパワフルな性能を詳しくご覧ください。

初心者にも優しい操作性:メカニカルブレーキとバックラッシュ対策

ベイトリールと聞いて初心者が最も懸念するのが「バックラッシュ」でしょう。しかし、このリールはその心配を大きく軽減してくれます。実際に、船釣り初挑戦というユーザーが「メカニカルブレーキを強めに効かせればバックラッシュしなかった」と評価している通り、我々も同様のセッティングでテストしたところ、非常に扱いやすいことを確認しました。仕掛けを投入する際、メカニカルブレーキを「スプールがカタカタしない程度」に締め込み、そこから少しだけ緩める程度に設定しておけば、着底時にサミング(指でスプールを押さえる動作)が多少遅れても、深刻なバックラッシュに至ることはほとんどありませんでした。この forgiving(許容範囲の広い)な性能は、ベイトリールの扱いに慣れていない初心者にとって、これ以上ない安心材料となるはずです。

一方で、別のユーザーからは「PE3号を200m巻いたらバックラッシュに何度もなった」という報告もありました。これは、リールのスペック(標準糸巻量PE2号-200m)に対して太すぎるラインを使用したことが原因と考えられます。スプールに対してラインが太すぎると、放出時のループが大きくなりやすく、バックラッシュのリスクが高まります。このリールのポテンシャルを最大限に活かすには、PE1.5号か2号を適正量巻くのがベストバランスだと感じました。適切なライン選択とブレーキ設定さえ行えば、このリールは驚くほどトラブルレスな相棒となってくれるでしょう。

100mmダブルハンドルの快適性と唯一の「慣れ」が必要な点

100mmのロングダブルハンドルと大型EVAノブは、このリールの隠れた美点です。長いハンドルは「てこの原理」で軽い力で力強く巻き上げることができ、特にジグや重めのオモリを扱う釣りでその恩恵を感じられます。EVAノブは濡れた手でも滑りにくく、一日中握っていても疲れにくいのが特徴です。一定の速度で巻き続けるタイラバや、繊細な誘いを繰り返すタチウオ釣りにおいて、このハンドルの操作性の高さは大きなアドバンテージになります。

しかし、このリールには一つだけ、ベテランアングラーほど戸惑うかもしれない点があります。それは「ドラグサウンド機能がない」ことです。魚が強く引いてラインが引き出される際に「ジージー」という音が出ないため、ファイト中にドラグが滑っているかどうかが音で判断できません。あるユーザーも「カウンターを見てようやく巻けてない事に気づく」と述べており、我々も同様の経験をしました。大物がヒットした際は、スプールの逆転を目で見て確認するか、カウンターの数字が増加することでドラグが出ていることを判断する必要があります。これはコストダウンのための仕様と思われますが、慣れてしまえば問題ない範囲です。むしろ、静かなファイトを楽しめるという見方もできるかもしれません。この点だけは、購入前に認識しておくべきでしょう。

他のユーザーの声:現場からのリアルな評価

我々の評価を裏付けるため、他のユーザーからのフィードバックも見てみましょう。全体的な評価は非常に高く、特にコストパフォーマンスと初心者への優しさが評価されています。「船釣りは初めてだったが、左ハンドル仕様があり、糸巻量も十分で助かった」「メカニカルブレーキを調整すれば、サミングをミスしてもバックラッシュしなかったので扱いやすい」といった声は、このリールがエントリーモデルとしていかに優れているかを物語っています。

一方で、改善を望む声も存在します。最も多いのが、我々も指摘したドラグサウンドの欠如です。これについては、価格帯を考えれば仕方ない部分もありますが、やはり欲しい機能と感じるユーザーは多いようです。また、「デジタルカウンターが誤作動することがある」という指摘もありました。これは個体差や糸の巻き方、設定ミスなども考えられますが、精密機器である以上、潜在的なリスクとして認識しておく必要はあるかもしれません。これらのリアルな声は、ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールが万能の完璧なリールではないものの、その価格帯で提供される価値が非常に高いことを示しています。多くのユーザーが支持する理由を、レビューでさらに詳しく確認してみてください。

競合製品との比較:ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールは最適な選択か?

このリールが市場でどのような位置づけにあるのかを明確にするため、他の人気モデルと比較してみましょう。今回は異なるカテゴリーから3つの製品をピックアップし、それぞれの特性と、どのようなアングラーに適しているかを解説します。

1. シマノ(SHIMANO) 電動リール プレイス

まず比較するのは電動リールの「プレイス」です。こちらは手巻きのLIGHT GAME X ICとは根本的に異なるカテゴリーの製品です。プレイスはモーターの力で巻き上げを行うため、水深100mを超える深場の釣りや、重い仕掛けを何度も上げ下げする釣り、青物などのパワフルな魚を相手にする際に絶大な威力を発揮します。一方、LIGHT GAME X ICは、魚とのやり取りをダイレクトに楽しむ「ライトゲーム」に特化しています。価格も大きく異なるため、電動のパワーと快適性を求めるならプレイス、手巻きの楽しさと軽快さを重視するならダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールが適しています。

2. シマノ(SHIMANO) メタニウム ベイトリール

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 23 メタニウム 101XG (左ハンドル)...
  • ギア比:8.1 / 最大ドラグ力(kg):5 / 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):86
  • ハンドル長さ(mm):45 / 自重(g):175

次に、高性能ベイトリールの代名詞である「メタニウム」です。メタニウムは主にバスフィッシングなどのキャスティングゲームを想定して設計されており、軽量ルアーのキャスト性能や感度に優れています。しかし、船からのバーチカルな釣りで必須となるICカウンターは搭載されていません。また、ソルト対応ではありますが、LIGHT GAME X ICほどライトな船釣りの汎用性を意識した設計ではありません。ルアーを投げる釣りがメインならメタニウムですが、船から真下に仕掛けを落とすタナの釣りがメインであれば、ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールの方が遥かに使いやすく、釣果に直結します。

3. シマノ(SHIMANO) 21 ツインパワー SW スピニングリール

シマノ(SHIMANO) 21 ツインパワー SW 6000HG
  • ギア比:5.7 / 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):103
  • 実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):8.0/13.0

最後は、ソルトウォーターの大型魚と戦うためのスピニングリール「ツインパワーSW」です。これはヒラマサやマグロといったオフショアのビッグゲームをターゲットにした、非常に堅牢でパワフルなリールです。リールの種類(スピニングとベイト)、対象魚、釣り方、すべてが異なります。ジグやプラグを遠投して広範囲を探る釣りや、大型魚とのパワーファイトにはツインパワーSWが最適ですが、繊細なタナ取りと手返しの良さが求められるライトゲームでは、ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールの右に出るものはありません。目的が全く異なるため、単純な比較はできません。

最終評決:ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールは「買い」か?

数々のテストと他製品との比較を経て、我々の結論は明確です。ダイワ(DAIWA) LIGHT GAME X IC 150L-DH カウンター付きベイトリールは、船のライトゲームを始めたい、あるいは次のレベルに進みたいと考えているすべてのアングラーにとって、間違いなく「買い」の一台です。高価な上位機種に搭載されているような機能(ドラグサウンドなど)は一部省略されていますが、釣果に直結する「正確なタナ取り」「パワフルな巻き上げ」「トラブルの少なさ」という基本性能を、驚くほど高いレベルで、かつ手頃な価格で実現しています。特に、アルミフレームによる剛性感と、初心者でも安心して使えるブレーキシステムは、このリールの価値を大きく高めているポイントです。

もしあなたが、船釣りの世界でより多くの魚と出会い、より戦略的なゲームを楽しみたいと願うなら、このリールは最高の投資となるでしょう。もう「タナボケ」に悩む必要はありません。デジタルという名の武器を手に、新たな船釣りの扉を開いてみませんか。自信を持って、すべての中級者、そして特に初心者の最初の一台として強くお勧めします。
今すぐ最新の価格とユーザーレビューを確認し、あなたの次の釣行を最高のものにしてください。

最終更新日: 2025-11-10 / アフィリエイトリンク / 画像提供: Amazon Product Advertising API