エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウス Review: 究極の「自堕落」デバイスか、それとも欠陥品か?徹底検証

ソファに深く身を沈め、大画面テレビに映し出されたPCのデスクトOPを眺める。再生したい映画をクリックしようと、ローテーブルに置かれたマウスに手を伸ばす…この、ほんの僅かな動作が、最高のリラックスタイムを邪魔することはありませんか?あるいは、ベッドの中でタブレットを操作する際、腕を布団から出し続けるのが億劫に感じたことは?私たちは、長年この「最後の数センチ」の壁に悩まされてきました。PCやタブレットの操作は、どうしてもデスクという名の定位置に縛られがちです。この問題を解決すべく登場したのが、今回レビューするエレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスです。これは単なる入力デバイスではなく、「どこでも快適な操作」という自由を手に入れるための鍵となる可能性を秘めた製品です。

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エレコム トラックボールマウス ハンディタイプ Relacon...
  • リラックスしてPC・タブレット操作ができる10ボタンBluetooth(R)ハンディトラックボール“Relacon(リラコン)"。マウス操作をデスクから開放、握り込んで�...
  • マウス操作をデスクから開放し、リラックスしたパソコン・タブレット操作を実現するBluetooth(R)ハンディートラックボール“Relacon"です。

ハンディトラックボールを選ぶ前に知っておくべきこと

トラックボールは単なる珍しいアイテムではありません。それは、手首の負担軽減、省スペース、そしてマウスパッド不要という、特定のニーズに対する明確な解決策です。特にエレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスのような「ハンディタイプ」は、そのコンセプトをさらに一歩進め、文字通り「空中」での操作を可能にします。ソファでくつろぎながらの動画鑑賞、プレゼンテーションでのスマートなスライド操作、さらにはデジタルアーティストが左手デバイスとして活用するなど、その用途は多岐にわたります。

このタイプの製品が理想的なのは、デスクワークの合間にリラックスした姿勢でPCを操作したい方、リビングPCのメインコントローラーを探している方、または既存の作業環境にユニークなサブデバイスを追加したい方です。一方で、高い精度が求められるFPSゲームのプレイヤーや、一日中CAD作業を行う設計者など、安定した平面での精密なポインティングが不可欠な方には、従来のデスクトップ型トラックボールや高性能マウスの方が適しているかもしれません。

このユニークなデバイスに投資する前に、以下の重要なポイントを詳しく検討してください:

  • 握り心地とサイズ感: ハンディタイプは、その名の通り「握る」ことが前提です。自分の手の大きさに合うか、長時間握っていても疲れにくい形状かは非常に重要です。エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスは、左右対称のデザインで多くの人にフィットしますが、特に手が小さい方はボタン配置に窮屈さを感じる可能性も考慮すべきでしょう。
  • 操作性とパフォーマンス: トラックボールの滑らかさ、ポインターの追従性は操作感の核となります。DPI(解像度)切り替え機能があれば、大画面テレビでの大まかな操作から、細かいリンクのクリックまで、状況に応じた調整が可能です。また、ボタンの数や配置、カスタマイズ性も、日々の使い勝手を大きく左右する要素です。
  • 素材と耐久性: 日々手に触れるものだからこそ、筐体の質感は満足度に直結します。軽量化のためにプラスチック素材が多用されますが、その仕上げや剛性は価格帯によって大きく異なります。また、トラックボールを支える支持球の素材(本製品では人工ルビー)は、滑らかな操作感とメンテナンス頻度に影響を与えるため、見逃せないポイントです。
  • 使いやすさとメンテナンス: 接続方式(Bluetoothか専用レシーバーか)、バッテリーの種類と持続時間、そしてメンテナンスのしやすさも長期的な使用を考えれば重要です。トラックボールは内部にホコリが溜まりやすいため、ボールを簡単に取り外して清掃できる構造になっているかを確認することをお勧めします。

これらの点を踏まえることで、あなたの使い方に最適なトラックボールを見つけることができるでしょう。

エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスは非常にユニークで優れた選択肢ですが、他のトップモデルと比較検討することも賢明です。市場にある最高のトラックボールを網羅した、より広範なガイドもぜひご覧ください。

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  • 選べる3つの接続タイプ:Bluetooth、2.4GHzワイヤレス接続、有線接続の3つの接続タイプでユーザーに最も合った接続タイプを選んで使用可能です。

第一印象:開封の儀と未来的なデザイン

エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスの箱を開けた瞬間、未来的なガジェットが姿を現しました。本体は非常に軽量(電池含まず約77g)で、光沢のあるブラックの筐体はまるでSF映画の小道具のようです。手に取ってみると、その軽さに驚かされます。これは長時間の使用でも疲れにくいという利点に繋がるでしょう。同梱品は、本体、専用スタンド、そして動作確認用の単4形アルカリ乾電池2本とシンプルです。ペアリングはBluetooth経由でスムーズに行え、Windows 11のPCもiPad Proも数秒で認識しました。第一印象として、そのコンセプトの斬新さと軽さには感心しましたが、多くのユーザーが指摘するように、プラスチックの質感はややチープに感じられ、価格相応という印象も受けました。しかし、これはあくまでデスクトップに鎮座する高級機との比較であり、この製品の価値は別の次元にあることをすぐに理解することになります。そのユニークな形状と機能性を詳しくチェックしてみてください

気に入った点

  • ソファやベッドで寝転がりながらでも使える、究極のリラックス操作性
  • 動画視聴に便利な再生/一時停止、音量調整ボタンを搭載
  • 左右対称デザインで、左手デバイスとしても活用可能
  • 静音スイッチ採用で、夜中の操作も気兼ねなく行える

気になった点

  • 設計上の欠陥とも言えるほど、トラックボールが脱落しやすい
  • 専用スタンドの安定性が低く、実用性に欠ける

性能徹底解剖:Relaconは本当に「使える」デバイスなのか?

コンセプトは素晴らしいものの、実際の使用感はどうなのか。私たちは数週間にわたり、リビングでのメディアPC操作から、書斎でのサブデバイスとしての利用、さらには布団の中でのタブレットブラウジングまで、様々なシチュエーションでエレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスを徹底的にテストしました。その結果、見えてきたのは「唯一無二の魅力」と「看過できない欠点」が同居する、非常にピーキーなデバイスであるという結論でした。

究極のリラックス操作:エルゴノミクスとボタンレイアウトの功罪

このデバイスの最大の魅力は、何と言ってもその操作スタイルにあります。ソファに寝そべったまま、腕をだらりと下げた状態でも、親指一本でカーソルを自在に操り、人差し指でクリックする。この体験は、一度味わうと元には戻れないほどの快適さです。まさに「人をダメにする」というユーザーの言葉が的確に表現しています。本体の形状は、私たちのテストでは成人男性の手にしっくりと馴染みました。10個搭載されたボタンは、親指と人差し指が自然に届く範囲に巧みに配置されています。特に、再生/一時停止、音量アップ/ダウンといったメディアコントロールボタンは、リビングPCユーザーにとって福音とも言える機能です。動画コンテンツの操作のためにキーボードに手を伸ばす必要がなくなります。

しかし、このボタンレイアウトにはいくつかの課題も見られました。複数のユーザーが指摘している通り、ホイールの隣にある「戻る/進む」ボタンは少し窮屈で、意図せず押してしまうことがあります。さらに深刻なのは、左側面にあるDPI切り替えボタンです。右手で握り込むと親指の付け根あたりがこのボタンに触れやすく、少し力を入れただけでポインター速度が変わってしまう現象が頻繁に発生しました。これは操作中の地味なストレスとなり、ボタンの位置やクリック感の再考を望みたい点です。また、筐体全体が光沢のあるツルツルした仕上げであるため、手が乾燥していると滑りやすいという意見もありました。一部のユーザーが滑り止めシールを貼ってグリップ感を向上させているように、少しの工夫で使い勝手は改善できそうです。

心臓部たるトラックボール:滑らかな操作性と致命的な欠陥

ポインティングデバイスとしての性能の核となるトラックボール。エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスは、直径25mmのボールと、それを支える大型の人工ルビー支持球を採用しています。この組み合わせにより、操作感は驚くほど滑らかです。親指で軽く弾くだけでカーソルは画面の端から端までスムーズに移動し、反射型レンズ搭載の光学式センサーは正確にその動きを読み取ってくれます。500/1000/1500の3段階で切り替え可能なDPIも、操作対象の画面サイズに合わせて調整できるため非常に便利です。

しかし、ここがこの製品の評価を大きく分ける最大のポイントです。多くの、本当に多くのユーザーレビューで報告されている通り、このトラックボールは「驚くほど簡単に脱落」します。本体を少し傾けたり、軽く衝撃が加わったりするだけで、ボールがポロリと抜け落ちてしまうのです。ソファの上ならまだしも、硬い床に落下すればボールに傷がつき、最悪の場合は紛失に繋がります。実際にボールを紛失し、メーカーに問い合わせたものの保証対象外とされ、代替ボールも入手できずに途方に暮れたというユーザーの声は、単なる不満ではなく、製品の根幹に関わる設計上の欠陥を示唆しています。私たちもテスト中に何度もボールを落とし、その度にヒヤリとさせられました。一部のユーザーは、粘着式のケーブルクリップを加工して脱落防止策を施すなど、涙ぐましいDIYでこの問題に対応しています。この素晴らしい操作感を、なぜ安心して使えない構造にしてしまったのか、非常に残念でなりません。この革新的なデバイスを検討する際は、この点を十分に留意してください

多機能性とカスタマイズ:左手デバイスとしての可能性

エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスのもう一つの興味深い点は、その左右対称な形状から「左手デバイス」としても高いポテンシャルを秘めていることです。多くの入力デバイスが右利きを前提に設計されている中、これは特筆すべき利点です。実際に、ペンタブレットで絵を描くアーティストが、右手でペンを握りながら、左手のRelaconでキャンバスの拡大・縮小や移動、ツール切り替えを行うという活用例が報告されています。エレコムの無料ソフトウェア「エレコム マウスアシスタント」を使えば、10個のボタン(左右クリックを除く)に様々な機能を割り当てることが可能です。これにより、クリエイティブな作業の効率を大幅に向上させることができます。

ただし、ここにも小さな落とし穴があります。あるユーザーが的確に指摘しているように、電源スイッチとDPI切り替えボタンは左側面にあるため、左手で握ると手のひらの下に隠れてしまい、操作が困難になります。完全なシンメトリーとは言えないこの点は、左手での利用を主目的とするユーザーにとっては少し残念なポイントかもしれません。また、設定ツールに関しても、ロジクール製品ほど自由度が高くない、プロファイルの切り替えがボタン一発でできないといった不満の声もあり、ソフトウェア面での今後の改善に期待したいところです。

他のユーザーの声:絶賛と不満の交差点

この製品に対するユーザーの評価は、まさに賛否両論です。肯定的な意見の多くは、そのユニークな使用シーンに集中しています。「布団で寝ながらiPadで本を読むために購入しました。腕を布団の中に入れてもバッチリ反応してくれる」「55インチのTVにPCを接続してソファで操作するのに大変便利。音量調整もできるのが良い」といった声は、エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスが特定のライフスタイルに完璧にマッチすることを示しています。また、「絵を描く時の左手デバイス用に購入。握りやすく、ボタン配置も自然で疲れない」というように、クリエイター層からの支持も厚いようです。

一方で、否定的な意見は、ほぼ例外なく品質管理と設計の甘さに起因しています。「ボールが、よく取れるので、イライラする」「ボールを紛失したが保証対象外だった」というトラックボールの脱落問題は、最も深刻かつ頻繁に報告される不満点です。次いで、「付属電池が液漏れしていた」「台座のデザイン優先で安定性がなく、すぐ落ちる」といった、細部の詰めの甘さに対する指摘も目立ちます。あるユーザーは「台座と本体に磁石を埋め込む改造」を施しており、製品への愛着と、メーカーに対するもどかしさが入り混じった複雑な心境が伺えます。これらの声は、この製品が「万人向けではない、尖ったガジェット」であることを明確に物語っています。

競合製品との比較:Relaconのユニークな立ち位置

エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスの真価を理解するためには、市場にある他のトラックボールと比較することが不可欠です。しかし、その特殊な「ハンディ」という形状から、直接的な競合製品はほとんど存在しません。ここでは、一般的なデスクトップ型トラックボールの代表格と比較し、その違いを明確にします。

1. エレコム(ELECOM) M-HT1DRXBK 大型 トラックボール ワイヤレスマウス

同じエレコム製の「HUGE」という愛称で知られる大型トラックボールです。デスクにどっしりと構える安定感、8つのボタンとチルトホイールによる多機能性は、まさに作業効率化のためのデバイスと言えます。Relaconがリラックスタイムのための「引き算の美学」を持つとすれば、M-HT1DRXBKはデスクワークのための「足し算の機能性」を追求した製品です。もしあなたの主戦場がデスクの上であるならば、間違いなくこちらの方が優れた選択肢となるでしょう。

2. Kensington USB Expert Mouse K64325JP

トラックボールの老舗Kensingtonが誇るフラッグシップモデルです。巨大なボールによる圧倒的に滑らかな操作感と、ボールの周りを回転させるスクロールリングは、プロのクリエイターからも絶大な信頼を得ています。左右対称デザインで左利きユーザーにも優しいですが、これもまたデスク上での使用が前提です。Relaconの自由度とは対極にある、最高の精度と安定性を求めるプロフェッショナル向けの製品です。

3. Logicool(ロジクール) MX ERGO MXTB1s ワイヤレストラックボール

人間工学に基づいた設計で高い評価を得るロジクールのMX ERGOは、親指操作トラックボールの王様とも言える存在です。角度を調整できる独自のヒンジ機能を備え、手首への負担を極限まで軽減します。優れたビルドクオリティ、Logicool Flowによる複数デバイス間のシームレスな操作など、プレミアムな機能が満載です。ただし、これは右利き専用であり、Relaconが提供するような場所を選ばない携帯性はありません。最高の快適性をデスクで実現したい右利きユーザーに最適です。

これらの比較から明らかなように、エレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスは、デスクトップでの生産性や精度を競う土俵にはいません。その価値は、デスクから解放された空間で、いかに快適にデバイスを操作できるかという、全く新しい指標の上に成り立っているのです。

最終評決:購入すべきか、見送るべきか

数週間のテストを経て、私たちはエレコム Relacon M-RT1BRXBK ハンディ トラックボールマウスを「欠陥を抱えた天才」と結論付けました。ソファやベッドでくつろぎながらPCやタブレットを操作するというコンセプトは完璧であり、その体験は他のどんなデバイスでも味わうことのできない唯一無二のものです。メディアコントロールボタンや左手デバイスとしての可能性も、特定のユーザーにとっては計り知れない価値を持つでしょう。

しかし、トラックボールが簡単に脱落するという致命的な欠点は、この製品を他人に手放しで勧めることを躊躇させます。また、不安定なスタンドや誤操作しやすいボタン配置など、細部の作り込みにも甘さが残ります。このデバイスは、その欠点を理解し、場合によっては自分で工夫して対策することも厭わない、「ガジェット好き」のための製品です。もしあなたが、デスクの呪縛から解放されるという魅力のために、多少のリスクと手間を受け入れられるのであれば、Relaconはあなたのデジタルライフに革命をもたらす最高の相棒になる可能性があります。

あなたのライフスタイルに革命を起こす可能性を秘めたこのユニークなデバイスの最新の価格とユーザーレビューを今すぐ確認し、究極のリラックス体験を手に入れるかどうか、ご自身の目で判断してみてください。

最終更新日: 2025-11-08 / アフィリエイトリンク / 画像提供: Amazon Product Advertising API